こどもの「鼻水」や「くしゃみ」から考えられる病気
「くしゃみ」とは、呼吸器による反射的な反応で、例えば鼻腔へ付着した埃や粉塵、細菌等の異物を排出するためにおきます。
一番の原因としては、病原体による呼吸器系疾患への感染により、初期症状として鼻粘膜が炎症によって敏感になるため発生することが多いですが、
感染しているかの目安にもなります。
似たような反応である咳は、喉の奥や気管や気管支で起きます。
こどもの病気の中で、「くしゃみ」を初期症状とする主な病気にはアレルギー性鼻炎や風邪等があります。
アレルギー性鼻炎とは、「鼻水」、鼻づまりが主な症状で、花粉やダニの糞、カビ等のハウスダストをアレルゲンとして発症する鼻粘膜のアレルギー疾患です。
特徴としては「くしゃみ」が2~3回突発的に立て続けに出ます。
アレルギー性鼻炎には特効薬がありませんので、鼻水をどのようにして抑えるかが重要な問題です。
次に風邪には、アレルギー性鼻炎と同様の症状の他、頭痛や発熱、喉の痛み等の症状があります。
ほとんどの場合、水分や栄養を十分摂り、安静にしていれば数日で自然治癒しますが、
38度以上の高熱や酷い咳が何日も続く場合、痰が絡んだ咳、黄色の鼻水が出る場合、
下痢や嘔吐等を伴う場合は、風邪以外の可能性がありますので医師の診察が必要です。